【人気No.1】田淵電機EIBS7で決まり!!-丸紅エネブル
蓄電池は、停電の備えとして役立つだけでなく、卒FITなどの背景もあってここ数年で太陽光発電にも欠かせないアイテムとなりました。そんな蓄電池でいま注目を集めているメーカーが、田淵電機です。田淵電機は2020年1月に新たにEIBS7を発売、発売初年度に出荷台数が1万台を突破するなど、大きな実績をあげています。ここでは、そんな勢いのある田淵電機の最新蓄電池「EIBS(アイビス)7」について、その納得の性能を徹底的に解説していきます。
田淵電機とは?
そもそもEIBS7を開発している田淵電機は、どのようなメーカーなのでしょうか。EIBS7の詳しい解説に入る前に、まずは田淵電機について理解を深めておきましょう。田淵電機は、変成器や電源機器などの製品を中心に手がける、大阪を拠点とした電気機器メーカーです。創業は1925年と歴史は古く、現在主力商品の1つである太陽光発電のパワーコンディショナーを、EneTelus(エネテラス)というブランドで展開しています。
住宅用・産業用のパワーコンディショナーいずれにおいても、確かな実績を築いています。特に、住宅用の太陽光発電パワーコンディショナーは国内累計シェアがNo.1と、その技術力は折り紙つきです。近年では、蓄電池にもパワーコンディショナーが必要となることから、その技術力を活かして蓄電池の開発・販売にも力を入れています。
このような背景もあって、田淵電機は蓄電池もEIBS7を主軸に販売が好調です。従来機のEIBSとEIBS7を合計すると、2020年度は出荷台数が3万台にも到達する見込みと、蓄電池メーカーとしても安心感のある実績を積み上げています。
EIBS7の気になる基本性能
蓄電池メーカーとしての顔も持つ、田淵電機が手がける蓄電池の最新機種「EIBS7」。早速その性能について、詳しく確認していきましょう。基本性能のうち、EIBS7を知る上で抑えておきたいものは以下の5つです。
- 電力をムダなく使えるハイブリッド蓄電池
- 蓄電池容量は7.04kWhと14.08kWhで大容量
- 全負荷型・200V家電対応
- 出力最大5.5kWとハイパワー
- アプリ対応でかんたん確認
各性能について、1つずつ掘り下げていきましょう。
電力をムダなく使えるハイブリッド蓄電池
EIBS7はハイブリッド蓄電池なので、電力を高い効率で活用できる蓄電池となっています。ハイブリッド蓄電池とは、太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナーを1台で兼用できるハイブリッドパワーコンディショナーを搭載した蓄電池システムです。パワーコンディショナーは、太陽光発電で発電した直流電流を、住宅内での使用そして蓄電池への充電ができる交流電流へ変換する役割を担っています。ただ、この電力変換を行うたびに、5%ほどの電力ロスが生じてしまいます。
通常の蓄電池を使用する場合、太陽光発電で発電した電力を蓄電池へ充電、住宅で使うまでの間に合計3回の変換が必要です。一方のハイブリッド蓄電池では、太陽光発電で発電した電力をそのまま蓄電池へ充電できるため、電力の変換回数を3回から1回に減らます。つまり、電力の変換ロスを抑えられるため、太陽光発電の電力をムダなく効率的に活用できるというわけですね。
また、EIBS7はハイブリッド蓄電池ではあるものの、蓄電池単体でも使える設計になっています。そのため、太陽光発電を設置していなかったとしても、EIBS7を通常のスタンドアローン蓄電池として導入することもOKです。
容量は7.04kWhと14.08kWhで大容量
EIBS7の蓄電池容量は7.04kWhと、ハイブリッド蓄電池でいえばミドルクラスにあたります。他社のハイブリッド蓄電池と比べても、遜色のない蓄電池容量です。また、EIBS7は蓄電池ユニットをもう1台増設して、最大2台にすることも可能となっています。つまり、合計で14.08kWhまで蓄電池容量を増やせることになりますが、これは家庭用蓄電池の中では最大級の蓄電池容量です。ハイブリッド蓄電池としてEIBS7の蓄電池容量は、申し分のないスペックと言えるでしょう。
全負荷型・200V家電対応
蓄電池には、停電時に電力が使える範囲の違いで特定負荷型と全負荷型の2タイプがありますが、EIBS7では全負荷型が採用されています。そのため、仮に停電になってしまったとしても、EIBS7があれば家全体をバックアップできるため非常に安心です。
特定負荷型の蓄電池では、あらかじめ決めていた部屋のコンセントや家電製品など、電気の使える範囲が特定負荷分電盤の配下のみに限られます。一方、EIBS7のような全負荷型ではそのような使用範囲の制限はなく、家のどこでも電気の使用が可能です。そのため、全部屋のコンセントはもちろん照明や冷蔵庫など、普段の生活と変わらずに家電製品を使える点が全負荷型のメリットとなります。
また、EIBS7は一般的な蓄電池では停電時に使えないケースも多い、200Vの家電製品の使用にも対応しています。エコキュートやIHクッキングヒーターなども、問題なく利用が可能です。もちろん蓄電池容量に配慮する必要はありますが、EIBS7があれば停電でも日常生活と変わらない生活ができるでしょう。
出力最大5.5kWとハイパワー
EIBS7は、最大出力が5.5kWと非常にハイパワーなハイブリッド蓄電池なので、日常使い・停電時のいずれにおいてもメリットがあります。それぞれのメリットについて、簡単に解説していきます。
日常使いでのメリット
日常使いでは出力が大きい分だけ、太陽光発電で発電した電力をより多く蓄電池へ充電することが可能です。特に気候条件が良く太陽光発電が発電しやすい春などは、瞬間的に発電量が大きくなるため、出力が十分でなければ蓄電池の充電に回せる電力が少なくなってしまいます。その点、5.5kWとハイパワーな出力をもつEIBS7なら、発電量が大きい時でも蓄電池へ十分に充電ができます。
今後は卒FITを迎えるため、発電した電力は売電するよりもどれだけ多く自家消費に回せるかが、太陽光発電の経済メリットを最大化するキーとなってきます。そのような意味でも、出力が大きく蓄電池への充電を効率的に行えるEIBS7は、強いアドバンテージがあると言えるでしょう。
停電時のメリット
EIBS7は系統連系運転時だけでなく、停電時の自立運転出力も同様に最大5.5kWと高性能です。自立運転出力が大きければ、停電したときに一度に使える電力量が増えます。そのため、同時に複数の家電製品を使えるようになるというメリットが生じるわけです。
アプリ対応でかんたん確認
EIBS7はアプリに対応しているため、いつでもどこでもスマートフォンやタブレットで簡単に蓄電池の状況を確認できます。蓄電池の運転状況はもちろん、運転モードの設定などの操作も可能です。リモコンまで行く必要もありませんし、外出先からでもアプリでOKなので便利でしょう。
パワーコンディショナー |
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型式 |
EHF-S55MP3B |
EHF-S80MP4B |
EHF-S99MP5B |
変換効率 |
太陽光発電:96.0% 蓄電池:-(非公表) |
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定格出力 |
5.5kW |
8.0kW |
9.9kW |
自立運転出力 |
5.5kW |
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サイズ |
445mm × 698mm × 198mm |
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蓄電池 |
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型式 |
EOF-LB70-TK |
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蓄電池容量 |
7.04kWh ※2台設置で最大14.08kWh |
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サイズ |
580mm × 1070mm × 370mm |
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重量 |
130kg |
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保証年数・蓄電容量 |
無償15年・60% |
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サイクル数 |
12,000回 |
EIBS7ならではの5つの特徴
EIBS7の基本性能がわかったところで、次にEIBS7の特徴についてチェックしていきましょう。特に、次の5つはEIBS7ならではの特徴となっており、注目しておきたいポイントです。
- 1日2サイクルのスマートモードで上手に節約
- 後から蓄電池の増設OKな柔軟性の高いシステム
- 12,000サイクル・15年保証の長寿命
- 3種類のパワーコンディショナーから選べる自由度
- 業界初の音声お知らせ機能「Advoice」
1日2サイクルのスマートモードで上手に節約
EIBS7は、スマートモードという1日に充放電を2サイクル回せる特有の運転モードがあります。このスマートモードを活用することで、電気代を上手に節約できます。通常の蓄電池では、どの運転モードであっても基本的に充放電は1日に1サイクルというのが一般的です。一方EIBS7のスマートモードは、次のような流れで1日に2サイクル充放電を行います。
- 深夜に系統から電力を充電、早朝に電気を使用
- 日中に太陽光発電の発電して余った電気を充電、夜間に電気を使用
こうすることで、割安な深夜電力で電気代を節約しつつ、太陽光発電の電力をできるだけ自家消費することで余計な電力購入も減らせるわけです。
出典:田淵電気「ハイブリッド蓄電システム EIBS7 パンフレット」
EIBS7はスマートモード以外の運転モードも充実
EIBS7は運転モードが充実しており、スマートモード以外にも次の3つの運転モードが用意されています。
運転モード |
概要 |
節エネモード |
電力自給率を高めるよう運転するモード。 太陽光発電で発電した電気を充電、できる限り自家消費して電気の購入量を抑える。 |
ノーマルモード |
売電を優先する運転モード。 太陽光発電で発電した電力は、日中に使用する分以外は全て売電する。 割安な深夜電力で蓄電池への充電、太陽光発電の発電量が少ない夜間や悪天候時に使用。 |
蓄電モード |
停電に備えて蓄電池の残量をキープしておくモード。 日中太陽光発電で発電した電力の余剰分は全て蓄電池に充電、夜間も電力を購入して充電する。 |
台風が接近しているタイミングやFIT期間の終了など、状況に応じて自由に運転モードを変更できるようになっています。後から蓄電池の増設OKな柔軟性の高いシステムEIBS7の特徴の1つとして、EIBS7を導入してから数年経過した後に蓄電池を増設できる点が挙げられるでしょう。
設置当初は蓄電池1台で7.04kWhで稼働しておいて、何年か経って蓄電池を増やしたいタイミングが来たらもう1台追加、蓄電池容量を14.08kWまで増やせます。蓄電池を増設するために工事が必要ですが、これなら工期を短縮できる点も嬉しいです。時とともにライフスタイルや家族構成は変わっていくものなので、その時々の生活に合わせて蓄電池を増設できる選択肢があるのは大きなプラス要素に感じるでしょう。
12,000サイクル・15年保証の長寿命
寿命の観点でも、EIBS7は12,000サイクル・15年保証と業界最長クラスとなっています。蓄電池は、太陽光発電と同様に長く運用していく製品なので、サイクル数が多く保証年数も長いEIBS7は安心感が高いと言えるでしょう。メーカー保証は、製品保証と蓄電池の容量保証がいずれも無償で15年提供されます。なお、容量保証は初期実行容量の60%と定められています。
3種類のパワーコンディショナーから選べる自由度
EIBS7は、ハイブリッドパワーコンディショナーを容量別に3種類ラインナップし、自由に選べる点も特徴的です。3つのモデルの容量はそれぞれ5.5kW、8.0kW、9.9kWで、住宅用の太陽光発電であれば1台で済ませられる設計となっています。ハイブリッドパワーコンディショナーは、太陽光発電のパワーコンディショナーも兼ねているので、太陽光発電の容量に合わせてパワーコンディショナーの容量を選ぶ必要がります。
この3モデルであれば、太陽光発電が10kWほどの大容量の場合でも、パワーコンディショナーを2台設置する必要がありません。そのため、パワーコンディショナー1台分のコストを削減できるというわけです。
業界初の音声お知らせ機能Advoice
EIBS7は、業界で初めて表示リモコンに音声お知らせ機能「Advoice」を搭載しています。Advoiceは、蓄電池の情報を音声で知らせてくれるので、リモコン表示を見なくても蓄電池の稼働状況がわかり非常に便利です。
具体的には、停電が発生したことや蓄電池の残量が少ないこと、そして停電時に電気を使いすぎていることなどを音声で教えてくれます。さらには、見逃しがちなパワーコンディショナーの故障も、点検を促すようにアナウンスをしてくれます。自分では気づきにくい情報を音声で伝えてくれるので、蓄電池を安心して使っていくことができるでしょう。
田淵電機のEIBS7は高スペックなハイブリッド蓄電池
田淵電機の最新蓄電池「EIBS7」は、総合力の高い全負荷型のハイブリッド蓄電池です。日常使いでは、5.5kWの高出力と1日2サイクルのスマートモードを活かして、電力を効率的に使いながら電気代を節約してくれます。停電時においても、全負荷型・200V家電対応・自立運転出力5.5kWの3拍子で、家全体バックアップを実現する死角のなさです。このように、EIBS7は販売実績も納得の高性能な蓄電池に仕上がっています。これから蓄電池選びをスタートする方は、ぜひEIBS7も選択肢の1つに加えて検討することをおすすめします。
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