【最新】V2H対応車種(EV・PHEV)・電気自動車メーカー全紹介-丸紅エネブル
V2Hは、EVやPHEVに搭載しているバッテリーを住宅の蓄電池として有効活用できる、非常に便利でお財布にも地球にも優しいシステムです。
これからEVがスタンダードとなっていく時代においては、V2Hも相棒として欠かせない存在になっていくでしょう。
そんなV2Hですが、EV/PHVオーナーをはじめ、これからEV/PHEVへ乗り換えを検討している方の中にも、補助金が使えることもあって気になっている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、いま販売中のEV/PHEVの全てがV2H対応車種というわけではありません。
そこでここでは、V2H対応車種について自動車メーカー別に詳しく紹介していきます。
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EV・PHEVのメーカー別V2H対応車種
まずは、現在販売されているEV/PHEVのうち、V2Hの対応車種を自動車メーカー別に見ていきましょう。
ここでは、V2HでシェアNo.1の座に輝くニチコン社の「EVパワー・ステーション」に対応しているEV/PHEV車種について、以下8つのメーカーを順に紹介していきます。
1.日産自動車
2.三菱自動車
3.HYUNDAI
4.Honda
5.トヨタ自動車
6.SUBARU
7.メルセデス・ベンツ
8.BYD
日産自動車のV2H対応車種
世界で初めてリチウムイオン電池を搭載したEVを発売し、古くからEV開発に取り組んできた日産自動車。
そんな日産自動車のV2H対応車種は、以下の通り4車種のEVとなります。
- リーフ、リーフe+
- e-NV200
- ARIYA
- サクラ
リーフ、リーフe+
日産自動車のEVとしてはもちろん、国産のEVとしてイメージする方が多い「リーフ」もV2H対応車種の1つです。
リーフには通常のリーフに加えて、2019年に追加でリリースされたハイパフォーマンスモデル「リーフe+」もラインナップされており、いずれもV2H対応車種となっています。
今になってテスラを筆頭に多くの自動車メーカーがEVを取り扱うようになりましたが、これまでEVといえば日産自動車のリーフこそEVorEVでした。
リーフe+は車内空間スペースがリーフと変わらないまま、バッテリー容量が40kWhから62kWhと50%も増え、さらに大容量化。
これに伴い、1充電での航続可能距離も322kmから458kmと、およそ40%も伸びています。
現行の国産EVとしては、トップクラスの優れたスペックといえます。
車種名称 |
リーフ |
リーフe+ |
車両種別 |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
40kWh |
62kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
155Wh/km〜177Wh/km |
161Wh/km〜164Wh/km |
一充電走行距離(WLTCモード) |
281km〜322km |
458km |
対応年式 |
全年式 |
全年式 |
充電上限 |
100%未満 |
100%未満 |
放電下限 |
約10% |
約10% |
希望小売価格(税込) |
3,326,400円〜4,298,800円 |
4,417,600円〜4,998,400円 |
e-NV200
日産自動車のV2H対応車種として、小型のワンボックスバンNV200バネットをベースにして電気自動車化した「e-NV200」も挙げられます。
e-NV200の最大の特徴は、パワープラグというAC100Vのコンセントが車内に標準で2口装備されている点です。
このパワープラグに電化製品のプラグを差し込んで、普通に使えるようになります。
バッテリー容量は発売当初24kWhだったところが、2018年にグレードアップして40kWhとなっています。
航続可能距離はJC08モードですが、190km前後だったところが300kmまでパワーアップしました。
また、バッテリーの低下抑制・耐久性を向上させることで高寿命化を実現し、従来5年10万kmだった保証を8年16万kmまで延長されています。
なお、e-NV200はグローバルでは販売中となりますが、国内ではすでに販売終了となっています。
国内でe-NV200を購入したい場合は、中古車市場で探すことになるでしょう。
車種名称 |
e-NV200 |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
24kWh〜40kWh |
燃料消費率(JC08モード) |
142Wh/km〜150Wh/km |
一充電走行距離(JC08モード) |
188km〜300km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
100%未満 |
放電下限 |
約10% |
希望小売価格(税込) |
国内販売終了 |
ARIYA
2022年の3月から予約販売が始まる「ARIYA」も、日産のV2H対応車種の1つとして挙げられます。
2022年に発売されるベースグレードB6モデルに先行して、2021年からlimitedモデルの予約注文をすでに受付開始済み、現在はB6モデルも注文受付中です。
ARIYAはクロスオーバーSUVタイプのEVで、バッテリー容量の違うB6・B9というグレードに2WDとe-4ORCE(4WD)を掛け合わせた4つのグレードが用意されています。
バッテリー容量は、B6モデルが66kWh、B9モデルが91kWhです。
B6でも470kmの航続可能距離がありますが、B9では610kmと最新のEVとして満足のいく性能に仕上がっていると言えるでしょう。
また、日産はARIYAの展開に伴って、新たにオンラインオーダー、納車待ちサポートサービス、NISSAN IDの3つのサービスを順次展開しています。
オンラインオーダーはその名の通り、ディーラー店舗に行かずともオンライン上のみで商談から契約、注文まで可能なサービスです。
また、納車待ちサポートサービスでは登録や納車に必要な手続きをオンラインで管理、車両の操作方法・製造現場の動画などのチェックもできます。
さらに、NISSAN IDを1つ持っているだけで、レンタカーなども含めた日産のさまざまなサービスを利用できるようになるようです。
車種名称 |
ARIYA |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
66kWh〜91kWh |
燃料消費率(JC08モード) |
166Wh/km |
一充電走行距離(JC08モード) |
470km〜610km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
未発表 |
放電下限 |
未発表 |
希望小売価格(税込) |
5,390,000円〜7,900,200円 |
SAKURA(サクラ)
日産自動車のV2H対応車種に仲間入りすることになりそうなEVが、三菱自動車と共同開発を進める軽自動車EV「SAKURA(サクラ)」でしょう。
正式なモデルネームの発表はまだされていませんが、商標登録の状況などからこの呼び名になる可能性が高いとのことです。
実際に、2019年10月に開催された東京モーターショー2019では、コンセプトカーとして軽自動車EV「IMk」が お披露目されています。
サクラの実質購入価格は200万円以下を目指すというアナウンスもあり、低価格でEVを手に入れられるかもしれません。
軽自動車EVは現在のところ発売されているものがありませんので、サクラの登場によってEV市場がさらなる盛り上がりを見せる起爆剤になるでしょう。
バッテリー容量や一充電あたりの走行可能距離など詳細はまだわかりませんが、軽自動車EVということでやはりコストパフォーマンスに期待が高まりますね。
日産の中期経営計画”NISSAN NEXT”では、「IMkの発売時期は2021年度以降」と記載がありますが、2022年市場投入されるという報道も一部では目にします。
これから発表される情報を、見逃さずにチェックしていきたいですね。
車種名称 |
サクラ(仮) |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
未発表 |
燃料消費率(JC08モード) |
未発表 |
一充電走行距離(JC08モード) |
未発表 |
対応年式 |
未発表 |
充電上限 |
未発表 |
放電下限 |
未発表 |
希望小売価格(税込) |
未発表 |
三菱自動車のV2H対応車種
パジェロやランエボなど個性的なモデルをリリースしてきた三菱自動車も、V2H対応車種をいくつもリリースしています。
三菱自動車でV2Hに対応している車種は以下の通りで、PHEVから2車種、そしてEVから3車種の計5車種です。
- アウトランダーPHEV
- エクリプスクロス(PHEVモデル)
- i-MiEV
- MINICAB-MiEV VAN、MINICAB-MiEV TRUCK
アウトランダーPHEV
三菱自動車からは、フラッグシップであるSUVのプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」もV2H対応車種としてラインナップされています。
2001年にエアトレックとして登場、2013年にPHEV車をラインナップし、9年経過した2022年にフルモデルチェンジ。
2021年10月から先行受注をスタートしており、2022年2月ですでに受注台数が1万台を超えています。
バッテリー容量は従来モデルで13.8kWhだったところが、新モデルでは20kWhと従来比で40%パワーアップ。
これに伴ってバッテリー走行での航続可能距離は、WTLCモードで57.6kmから83km〜87kmと50%以上も伸びています。
自動車の性能としても、7人乗りの3列目のシートや本革シート、BOSEプレミアムサウンドシステムなどが標準装備で、非常に魅力的な仕上がりです。
車種名称 |
アウトランダーPHEV(従来モデル) |
アウトランダーPHEV(新モデル) |
車両種別 |
PHEV |
PHEV |
総電力量(バッテリー容量) |
13.8kWh |
20kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
16.4km/L〜km/L |
16.2km/L〜16.6km/L |
一充電走行距離(WLTCモード) |
57.6km |
83km〜87km |
対応年式 |
全年式 |
全年式 |
充電上限 |
95%未満(13年式〜18年式) 100%未満(19年式〜21年式) |
94%未満(22年式以降) |
放電下限 |
約40%(13年式) 約20%(14年式〜21年式) |
約4%(22年式以降) |
希望小売価格(税込) |
4,991,800円〜5,294,300円 |
4,621,100円〜5,320,700円 |
エクリプスクロス(PHEVモデル)
2018年に登場したクロスオーバーSUV「エクリプスクロス」ですが、2020年のマイナーチェンジで追加されたPHEVモデルもV2H対応車種となります。
エクリプスクロスPHEVモデルは、アウトランダーよりもオフロードやアウトドア利用を意識したクロスカントリーSUVで、4WD限定の設定となっています。
PHEVのシステムは基本的にアウトランダーのシステムを踏襲しており、バッテリー容量もアウトランダーPHEVと同じ13.8kWhです。
1充電あたりバッテリーのみでの航続可能距離は、57.3kmとなっています。
街乗りなど日々の生活で使う分にはバッテリーのみでOK、長距離移動ならPHEVなのでガソリンとのハイブリッドで問題なくクリアです。
SUVタイプのV2H対応車種を選ぶのであれば、世界で最も多くのSUVタイプのPHEVを販売している三菱自動車の2台が、間違いなく選択肢に入ることになるでしょう。
車種名称 |
エクリプスクロス(PHEVモデル) |
車両種別 |
PHEV |
総電力量(バッテリー容量) |
13.8kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
16.4km/L |
一充電走行距離(WLTCモード) |
57.3km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
100%未満 |
放電下限 |
約20% |
希望小売価格(税込) |
3,848,900円〜4,510,000円 |
i-MiEV
三菱自動車のV2H対応車種の1つに、2009年に世界初の量産電気自動車として発売された「i-MiEV」も挙げられます。
発売当初のi-MiEVは世界で唯一の軽自動車EVでしたが、2018年のマイナーチェンジにより登録車の扱いへ変更となっています。
扱いは変わりましたが、ボディーサイズは全長3,480mm×全幅1,475mm×全高1,610mmと非常にコンパクト。
このコンパクトさと丸みを帯びたデザインが、i-MiEVの大きな特徴です。
小型の車両ながら、バッテリーは10.5kWh〜16kWhと原稿のPHEV並みの容量で、航続可能距離も120km〜172kmと、街乗りはもちろん少しの遠出くらいなら問題なしです。
なお、2021年3月末にてi-MiEVは生産終了となっています。
三菱自動車は次なる軽自動車EVとして、東京オートサロン2022で「K-EV コンセプトクロススタイル」と「ビジョンラリーアートコンセプト」の2台を世界初披露。
今後の発表が楽しみです。
車種名称 |
i-MiEV |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
10.5kWh〜16kWh |
燃料消費率 |
- |
一充電走行距離(JC08モード) |
120km〜172km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
95%未満 |
放電下限 |
約30% |
希望小売価格(税込) |
販売終了 |
MINICAB-MiEV VAN、MINICAB-MiEV TRUCK
軽商用車のEVである「MINICAB-MiEV VAN」「MINICAB-MiEV TRUCK」も、三菱自動車がラインナップするV2H対応車種です。
バンタイプとトラックタイプが用意されているので、用途に応じて選べる点が嬉しいポイントですね。
バッテリー容量はMINICAB-MiEV VANが10.5kWh〜16kWh、MINICAB-MiEV TRUCKが10.5kWhで、それぞれ100km以上の航続可能距離を確保。
用途ゆえ貨物などを積載しての移動がほとんどになるため、カタログスペック通りとはいかないものの、十分な性能と言えるでしょう。
また、ボディが小さく小回りの優れた車体、そしてEVならではの静音性の高さのおかげで、住宅街など街中でも気にせず運転できます。
なお、i-MiEVと同じく2021年3月末で「MINICAB-MiEV VAN」「MINICAB-MiEV TRUCK」いずれも生産終了を迎えています。
車種名称 |
MINICAB-MiEV VAN |
MINICAB-MiEV TRUCK |
車両種別 |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
10.5kWh〜16kWh |
10.5kWh |
燃料消費率 |
- |
- |
一充電走行距離(JC08モード) |
110km〜150km |
110km |
対応年式 |
全年式 |
全年式 |
充電上限 |
95%未満 |
95%未満 |
放電下限 |
約30% |
約30% |
希望小売価格(税込) |
販売終了 |
販売終了 |
ホンダのV2H対応車種
ホンダからは、ホンダ初のEVである「Honda e」1車種がV2Hの対応車種としてラインナップされています。
Honda eの特徴を詳しく確認していきましょう。
Honda e
ホンダのV2H対応車種「Honda e」は、2020年にホンダが初めて発売したEVで、可愛らしいデザインが印象的なEVです。
角の取れたつるっとしたボディや丸型のヘッドランプなどの外観に加えて、コンパクトなボディサイズもあって、より一層親しみやすいデザインに仕上がっています。
一方で内装は外観とは対照的に、世界で初めて搭載された5つのディスプレイでインパネ全面が覆われている近未来的な面持ちです。
グレードは標準のHonda eと、専用装備を備えたHonda eアドバンスの2グレード構成となっています。
バッテリー容量は35.5kWhで、航続距離は標準グレードが259km、アドバンスモデルが283kmです。
設計の基本ベースが街乗りを前提としているので、航続距離がこれだけ確保できれば十二分に活躍できます。
車種名称 |
Honda e |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
35.5kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
131Wh/km〜138Wh/km |
一充電走行距離(WLTCモード) |
259km〜283km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
約96% |
放電下限 |
約15% |
希望小売価格(税込) |
4,510,000円〜4,950,000円 |
HYUNDAIのV2H対応車種
韓国の自動車メーカーHYUNDAI(現代自動車)からV2H対応車種としてラインナップされているEVが、2022年発売予定の「IONIQ5」です。
HYUNDAIは2009年に一部部門を除き日本市場から撤退していましたが、このIONIQ5を契機に日本市場へ再進出することを発表しています。
IONIQ5
IONIQ5は、EV専用のプラットフォーム”Electric-Global Modular Platform(E-GMP)”を採用したミドルサイズSUVのEVとなっています。
ヘッドライトやテールライトなどのエクステリアには、”パラメトリックピクセル”を組み込んだデザインがあしらわれており、IONIQ5の先進性を際立てています。
また、フラットなフロアやビルトインのドラレコ、環境に優しい素材を多用するなど、インテリアや装備にもこだわった仕上がりとなっています。
IONIQ5は4つのモデルを用意しており、バッテリー容量が58kWhのベースグレードとバッテリー容量72.6kWhの大容量モデルに大きく分かれます。
ベースグレードはバッテリー容量58kWhに抑えたことで、エントリーモデルEVとして500万円以下で購入しやすい点が嬉しいです。
ベースグレードの58kWhでも十分なバッテリー容量で、一充電での走行距離は498km、大容量モデルでは618kmと長距離移動も難なくこなせます。
なお、IONIQ5は販売が全てオンラインで行われます。
購入手続きに関わる見積もりや注文、決済はもちろん、試乗予約から配送確認まで一気通貫でオンライン完結です。
今の時代にフィットした便利さが評価できますね。
このほか、カーシェアサービスの”Anyca”にも登録するなど、購入のハードルを下げる新しい顧客体験にも取り組むようです。
車種名称 |
IONIQ5 |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
58kWh〜72.6kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
131Wh/km〜142.4Wh/km |
一充電走行距離(WLTCモード) |
498km〜618km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
100%未満 |
放電下限 |
約20% |
希望小売価格(税込) |
4,790,000円〜5,890,000円 |
トヨタ自動車のV2H対応車種
2021年の新車販売で、2年連続世界No.1の座が確実となっているトヨタ自動車ですが、V2H対応車種は以下の3車種となっています。
- プリウスPHV
- MIRAI
- bZ4X
プリウスPHV
トヨタ自動車の代名詞とも呼べるプリウス、そのプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」がV2H対応車種となっています。
プリウスは1997年に発売され、それ以降何度かのアップデートを経て、2017年にプラグインハイブリッド車のプリウスPHVが登場しました。
2016年には年間約25万台という記録を叩き出し販売台数日本No.1、その後も2017年、2019年も日本No.1に輝いています。
プリウスPHVはPHEVなので、ピュアEVとは異なりガソリンと電気の両方を活用することで、37.2km/Lという超低燃費を実現している点が特徴的です。
EVとしての性能を見てみると、バッテリー容量が8.8kWh、航続可能距離が68.2kmと、PHEVのためEVと比べると控えめに感じます。
ただ、実際にはPHEVであるためバッテリーのみで走行することはなく、ガソリンを主体とした走りでカバーできるため心配はありません。
V2Hとして使うときも、バッテリー容量
車種名称 |
プリウスPHV |
車両種別 |
PHEV |
総電力量(バッテリー容量) |
8.8kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
30.3km/L |
一充電走行距離(WLTCモード) |
68.2km |
対応年式 |
2019年5月改良「乗車定員5名の車両」 |
充電上限 |
約100% |
放電下限 |
約0% |
希望小売価格(税込) |
3,383,000円〜4,010,000円 |
MIRAI
トヨタ自動車のV2H対応車種として、2014年に量産型として世界に先駆けて発売された燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」も挙げられます。
FCVは、ガソリンの代わりに水素を燃料にして、酸素と化学反応させることで発電した電気エネルギーで走る自動車です。
排出されるのは化学反応時に発生する水のみで、ガソリンのように温室効果ガスを排出しないため究極のエコカーと言われます。
MIRAIをV2Hに接続することで、災害などで停電が発生したときに水素発電機として利用できるようになります。
MIRAIに水素をフルで充てんしている場合、最大9kWの出力で約60kWhもの電力量を供給可能です。
なお、MIRAIはFCVであるため、EVのように平時にV2Hと接続して使うことはできず、あくまで停電時にのみ利用できます。
車種名称 |
MIRAI |
車両種別 |
FCV |
総電力量(バッテリー容量) |
- |
燃料消費率(WLTCモード) |
135km/kg〜152km/kg |
一充電走行距離(WLTCモード) |
750km〜850km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
- |
放電下限 |
- |
希望小売価格(税込) |
7,100,000円〜8,600,000円 |
bZ4X
これまでピュアEVをラインナップしてこなかったトヨタ自動車ですが、満を辞して2021年に発表したBEV(Battery Electric Vehicle)”bZシリーズ”の第一弾「bZ4X」もV2H対応車種です。
シリーズ名のbZは”Beyond Zero”の略で、CO2ゼロを超える価値を目指す意味合いがあります。
bZ4Xは2022年中の発売が決まっており、2022年2月16日には世界に先駆けてドイツでbZ4Xの予約がスタートしています。
自動車メーカーとして最後発でEVをリリースするとあって、bZ4Xはトヨタ自動車の名に恥じない非常にこだわりのある仕上がりになっています。
バッテリーは71.4kWhの大容量リチウムバッテリーを搭載しており、1回の充電で4WDなら460km、FWDなら500kmもの距離を航続可能です。
また、10年後のバッテリー維持率は当初蓄電池容量の90%、冬場でも十分な航続距離を確保できる省エネ設計など、世界トップレベルを目指して開発されています。
なお、本記事の掲載時点ではbZ4Xは発売前のため、仕様等は発売時に変更となる可能性があります。
購入前には、最新情報を十分にチェックしてください。
車種名称 |
bZ4X |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
71.4kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
未発表 |
一充電走行距離(WLTCモード) |
460km(4WD)〜500km(FWD) |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
未発表 |
放電下限 |
未発表 |
希望小売価格(税込) |
未発表 |
SUBARUのV2H対応車種
SUBARUはこれまでEVを取り扱ってきませんでしたが、2021年にピュアEV「SOLTERRA」を2022年半ばまでに発売することを発表しました。
このSUBARU初のEV「SLOTERRA」がV2H対応車種となっているため、ここで特徴や使用などを詳しく確認していきましょう。
なお、SLOTERRAは記事執筆時点では未発売のため、発売時に仕様などが変更となっている可能性があるためご注意ください。
SOLTERRA
SOLTERRAは、トヨタ自動車と共同開発したBEV専用プラットフォーム「e-Subaru Global Platform」を採用しています。
そのため、トヨタ自動車の新BEV「bZ4X」と姉妹モデルの関係で、このプラットフォームのほかSUBARUのAWD技術とトヨタ自動車の電動化技術を共同で活用。
トヨタ自動車とSUBARUという自動車のビッグメーカー2社の共同開発ということで、性能面・安全面など安心感が高いですね。
FWDモデルと4WDモデルの2種類を用意する予定で、FWDモデルにはSUBARUならではの”X-MODE”のほか、悪路でも一定速走行できる新機能”グリップコントロール”も搭載されます。
バッテリー容量は、トヨタ自動車のbZ4Xと同じく堂々の71.4kWhです。
1充電での航続可能距離は、4WDモデルが460km前後、FWDモデルが530km前後と長距離移動もなんなくこなせるスペックに仕上がっています。
車種名称 |
SOLTERRA |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
71.4kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
131Wh/km〜138Wh/km |
一充電走行距離(WLTCモード) |
460km〜530km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
未発表 |
放電下限 |
未発表 |
希望小売価格(税込) |
未発表 |
メルセデスベンツのV2H対応車種
2030年までに新車のうち50%以上をEV・PHEVにする目標を掲げるメルセデスベンツからは、「EQS」がV2H対応車種としてラインナップされます。
メルセデスベンツのEVはこれまでV2H対応車種はありませんでしたが、このたび2022年に発売を予定しているEQSがV2Hに対応してきました。
発売前とはなりますが、現時点でわかるメルセデスベンツのV2H対応車種であるEQSの詳細を確認していきましょう。
EQS
EQSは、メルセデスベンツのEVブランド”メルセデスEQ”において、Sクラスに該当するハイエンドモデルです。
すでにリリースしているEV「EQC」や「EQA」と異なり、EQSではメルセデスベンツが新たに開発したBEV専用の車体を採用、EVに最適化されたEVとなっています。
また、EQSはダッシュボード全面に配置された”MBUXハイパースクリーン”が特徴的で、通常のSクラスにはないハイテク感を味わえること間違いなしです。
EQSのバッテリー容量はEQCよりも26%アップしており、なんと100kWh超えの107.8kWhを搭載しています。
そのため、1充電あたりの走行距離も770kmと非常に長距離を走行可能なEVです。
「EQS580 4MATIC」と「EQS450+」の2グレード設定の予定で、いずれもベンツのSクラスとあって価格は高級車のそれとはなりますが、価格に見合っただけの性能になっています。
車種名称 |
EQS |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
107.8kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
未発表 |
一充電走行距離(WLTCモード) |
770km |
対応年式 |
全年式 |
充電上限 |
未発表 |
放電下限 |
未発表 |
希望小売価格(税込) |
10万6374.10ユーロ〜13万5529.10ユーロ |
BYDのV2H対応車種
中国最大手のEVメーカーBYDも、2022年に発売した「e6」がV2H対応車種として登録されています。
BYDは、2021年の世界EV販売台数ランキングでテスラに次いで2位の座に輝いている、テスラと同じくEV専門に取り扱う自動車メーカーです。
BEVに加えてEVバスにも力を入れており、世界の300以上の都市に展開、日本でも50台以上もEVバスが導入されています。
e6
「e6」は、BYDジャパンが2022年に日本国内で乗用車タイプのEVとして初めて発売したEVで、BYD初のV2H対応車種です。
2009年に初代e6が発売されていますが、2代目として発売される今回のe6は比べ物にならないほどの進化を遂げています。
e6はBYDが独自開発した”ブレードバッテリー”を採用しており、中国名で刀片電池と表記するとおり、刀のような形状のバッテリーセルをいくつも配置して構成されています。
ブレードバッテリーによりe6は非常に安全性が高く、クギ刺し実験では発煙・発火がなく、表面温度も30℃〜60℃の範囲でキープされていたという素晴らしい結果でした。
バッテリー容量も71.7kWhと大きく、一充電あたりの走行距離も522kmと国内メーカーと比べても遜色ありません。
なお、e6は自治体・法人向けのEVとして販売されており、主にタクシーに採用されるケースが多いようです。
日本国内での一般販売については、今のところされていません。
車種名称 |
e6 |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
71.7kWh |
燃料消費率(WLTCモード) |
未発表 |
一充電走行距離(WLTCモード) |
522km |
対応年式 |
全年式 ※CHAdeMO対応車両 |
充電上限 |
約100% |
放電下限 |
約15% |
希望小売価格(税込) |
4,235,000円〜 |
V2H対応車種の選び方
EVやPHEVの車種を選ぶ際は、デザインや内装、乗り心地など自動車としての好みやこだわりももちろん重要です。
ただ、V2H対応車種としてEV/PHEVを選ぶのであれば、自動車としての性能や好みに加えて、住宅の蓄電池としての使い勝手も含めて検討を進めていく必要があります。
ここでは、V2H対応車種の選び方で重視したい以下4つのポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
- 一充電走行距離
- バッテリー容量
- 充電上限・放電下限
一充電走行距離
一充電走行距離は一回のバッテリー充電で、どれだけの距離を走行できるかの指標です。
もちろんこの距離が長ければ長いほど、長距離の移動に向いています。
また、充電回数が少なく済むので、使い勝手も良いでしょう。
基本的にはバッテリー容量に比例して、一充電走行距離も長くなります。
なお、一充電走行距離は国内メーカーだとWLTCモードとJC08モードの2つが併記されていますが、世界基準であるWLTCモードを基準に見ておきましょう。
バッテリー容量
バッテリー容量は一充電走行距離にも影響しますが、V2H対応車種という意味で言えばどれだけ蓄電池として使えるかを表す指標になります。
もちろんバッテリー容量が大きければ大きいほど、V2Hにより住宅内で使える電力量も大きくなるので便利です。
また、非常時の備えとして使う場合においても、やはりバッテリー容量の大きいV2H対応車種があると安心できるでしょう。
ピュアEVはPHEVよりもバッテリー容量が基本的に大きいため、V2Hを最大限に活用したい場合はピュアEVを選ぶべきです。
一方で、非常時などで多少なりとも電力が使えるだけで良いと割り切っているのであれば、PHEVでも全く問題ありません。
充電上限・放電下限
V2H使用時のバッテリーの充電上限・放電下限も、V2H対応車種を選ぶ上では十分に考慮したい指標の1つです。
充電上限はEV/PHEVのバッテリーに充電できる上限値を意味し、放電下限は逆にEV/PHEVのバッテリーから住宅へ放電できる下限値を示します。
つまり、充電上限・放電下限から、どれだけV2Hで使えるバッテリーの範囲が広いかがわかります。
充電上限は100%に、放電下限は0%に近ければ近いほど、EV/PHEVのバッテリー容量をより最大限使えることになります。
ただ、実際に使う場合には放電下限の設定には気をつけなければなりません。
V2Hで電力を使い過ぎてしまい、翌日のEV・PHEVの自動車として使う分の電力が不足してしまう可能性があるからです。
自分に合った最適なV2H対応車種を選ぼう!
V2H対応車種は各自動車メーカーからラインナップされており、その数は年々増えています。
直近でも、トヨタ自動車やSUBARU、メルセデスベンツが主力として投入する予定の新EVがV2H対応車種で、今後もこの流れは継続していくでしょう。
V2H対応車種を選ぶときは、乗り心地やデザインも気になりますが、V2Hとしての使い勝手もよく確認して決めていくべきです。
バッテリー容量や放電下限など、ライフスタイルや家族構成などによってV2H対応車種に求められる性能は異なります。
V2Hを購入検討中の方、またEV/PHEV買い替えのタイミングの方は、自動車・V2Hいずれの性能も十分に把握した上で、自分に合った最適なV2H対応車種を選びましょう。
EV補助金対応車種一覧
出典:経済産業省「令和3年度補正予算における補助対象車両・設備の補助見込み額(暫定)」
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