【最新】京セラ・蓄電池「エレネッツァ」世界初クレイ型の基本性能と6つの特徴を徹底解剖!-丸紅エネブル蓄電池
今回は、太陽光発電・蓄電池を取り扱う京セラから新たに発売される家庭用蓄電池「Enerezza(エネレッツァ)」を取り上げます。京セラは、住宅用太陽光発電システムを国内で初めて発売した実績があり、太陽光発電だけでなく蓄電池でもシェア上位に名を連ねる老舗メーカーです。そんな京セラが手がけるエネレッツァは、世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池として注目が集まっており、”日経優秀製品・サービス賞2020 日経産業新聞賞”も受賞しています。ここでは、京セラの新蓄電池「エネレッツァ」の評価を得た性能と特徴について、詳しく解説していきます。
京セラ蓄電池「エネレッツァ」カタログダウンロードはこちら!!!京セラ新蓄電池「エネレッツァ」の基本性能
まずは、京セラの新蓄電池エネレッツァの基本的な性能を確認していきましょう。チェックしておくべき主なポイントは、次の4つあります。
単機能蓄電池
京セラのエネレッツァは、蓄電池ユニットとパワーコンディショナーで構成される単機能蓄電池です。
ハイブリッド蓄電池ではないので、蓄電池用パワーコンディショナーを設置するスペースの考慮が必要となります。
一方で、太陽光発電とは独立したシステムとなりますので、太陽光発電のメーカーを気にせず導入が可能です。ハイブリッド蓄電池の場合、同じパワーコンディショナーを太陽光発電でも利用するので、太陽光発電のメーカーは動作確認が取れている機種に限定されます。その点、単機能蓄電池のエネレッツァは、すでに太陽光発電を設置している場合太陽光発電メーカーを自由に選びたい人に向いている蓄電池と言えるでしょう。
また、ハイブリッド蓄電池と違って、すでに太陽光発電の設置されたご家庭にエネレッツァを設置する場合でも、太陽光発電のパワーコンディショナーを交換する必要がありません。交換にかかる手間や、工事費などがかからない点は嬉しいですね。そのため、FIT契約期間の終了、いわゆる卒FITを理由に蓄電池の設置を考えている場合でも安心して設置ができるでしょう。このほか、エネレッツァは単機能蓄電池なので、太陽光発電を利用せず蓄電池のみで利用したい場合でも導入できます。
特定負荷タイプ
家庭用蓄電池には、特定負荷タイプと全負荷タイプがありますが、エネレッツァは特定負荷タイプを採用しています。特定負荷タイプは、停電時に電気を使う部屋・家電製品をあらかじめ決めておき、そのエリア内でのみ電気を使えるタイプの蓄電池です。一方の全負荷タイプは、停電した時でも家のどの部屋でも電気が使えるよう、家全体をバックアップしてくれます。一見すると全負荷タイプの方が便利に思えますが、いつも通り電気が使えてしまうので、貴重な電力を意図しない間にムダ使いしてしまう可能性があります。逆に特定負荷タイプの場合は、電気を使える範囲が絞られていることで、かえってムダ使いせず電力を大切に使っていけるでしょう。
また、エネレッツァはオプションのトランスユニットを追加するだけで、200V家電製品の利用も可能になります。エアコンやIHクッキングヒーターなど、生活に欠かせない家電製品を使えるようになるのは、非常に安心感が高いです。
選べる3つの蓄電池容量
エネレッツァは、蓄電池容量を5.0kW、10.0kW、15.0kWの3つから選べるようになっています。というのも、蓄電池容量5.0kWの蓄電池ユニットが合計3台まで増設OKなので、5.0kWきざみで蓄電池容量を3段階引き上げられるのです。市場に出回っている蓄電池を考えても、コンパクトサイズ、ミドルサイズ、大容量サイズといった形でちょうど良いラインナップと言えます。
最適な蓄電池容量は、太陽光発電の出力や停電時に使いたい電力量はもちろん蓄電池に使える予算など、設置するご家庭によって大きく変わります。そのため、蓄電池容量の選択肢が多いのは、エネレッツァの評価できるポイントの1つです。
充実の4つの運転モード
エネレッツァの運転モードは、次に挙げる4つのモードが設定できるようになっています。
運転モード |
概要 |
グリーンモード |
太陽光発電の電力をできるだけ自家消費して、電気代を節約する運転モード。 日中の消費電力を太陽光発電の電力で賄いつつ、余った電力を蓄電池に充電 卒FITを迎えた人におすすめ。 |
フルグリーンモード |
蓄電池の充電を、電力会社から購入した電力で行わない運転モード。 蓄電池は、太陽光発電の日中の余剰電力のみで充電し、夜間は充電しない。 できる限り自給自足、エコに過ごしたい人におすすめ。 |
売電モード |
太陽光発電の電力の売電を優先する運転モード。 日中に太陽光発電が発電した電力は、基本的に売電する。蓄電池は、割安な夜間電力で充電する。 押上のあり・なしを選べる。 FIT買取期間中の人におすすめ。 |
強制充電モード |
時間帯などは関係なく、充電を行う運転モード。 充電は、太陽光発電の発電した電力と、電力会社からの購入電力で行う。 蓄電池が満充電になっても、放電は行わずに蓄電池容量をキープする。 台風接近時など、災害への備えをしたい場合におすすめ。 |
基本的には、FIT契約期間中なら売電モードで利用し、卒FITを迎えたらグリーンモードへ設定変更する形で運用することになるでしょう。このほか、フルグリーンモードや強制充電モードも用意されているので、エネレッツァの運転モードは充実しています。暮らしに合わせて運転モードを選べるので、使い勝手の良い蓄電池と感じるでしょう。
京セラ新蓄電池「エネレッツァ」の抑えておきたい6つの特徴
エネレッツァの基本性能がわかったところで、次にエネレッツァ特有の特徴について触れていきます。ここでは、以下でピックアップした必ず抑えておきたい6つの特徴について、詳しくチェックしていきましょう。
・世界初クレイ型で安心安全・長寿命・後から増設にも対応
・寒冷エリアも設置OK
・こだわりのデザイン
・無償でメーカー保証+自然災害保証
・無料の見守りサポート機能
世界初クレイ型で安心安全・長寿命
京セラのエネレッツァ最大の特徴が、世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池である点でしょう。クレイ型リチウムイオン蓄電池は、従来のリチウムイオン蓄電池が液体状の電解液を使っていたのに対して、粘土(=クレイ)状の電解液を用いています。これにより、蓄電池セルが中央のセパレータと外装フィルムのみで、正極と負極の電池セルを完全に分離させた「ユニットセル構造」を実現しました。
可燃性で液体の電解液は、万が一の事故で蓄電池の変形や破損すると、火災を引き起こしてしまう可能性が否定できません。
一方のクレイ型リチウムイオン蓄電池は、正極と負極が完全分離されたこと、そして電解液が粘土状のため、内部でショートしない安全設計となっています。
加えて、正極材料に安全性の高いリン酸鉄リチウムを採用したこともあり、京セラで行った圧壊試験や過充電試験でも、発火はもちろん発煙などの現象も見られなかったとのことです。
このほか、エネレッツァはクレイ型リチウムイオン蓄電池ということで、製品寿命を伸ばすことにも成功しています。
従来必要だったバインダーが不使用のクレイ型電極であること、練り込む電解液の選定と電池設計を住宅用蓄電池に最適化されたことが大きく働いているようです。
後から増設にも対応
蓄電池を設置・稼働後であっても後から蓄電池ユニットを増設できる点も、エネレッツァの特徴的なポイントの1つです。つまり、導入時の蓄電池容量を抑えておいて、必要になってから蓄電池ユニットを追加して蓄電池容量を増やせます。
「今は蓄電池容量が小さくてOKだけれど、将来的には蓄電池容量を増やしたくなるかもしれない。」
「蓄電池は導入したいけれど、費用的に蓄電池容量を小さくして負担をできるだけ抑えたい。」
といったように、蓄電池容量を決めきれずに蓄電池導入を足踏みしている方もいるでしょう。やはりライフスタイルの変化に応じて、その時々で必要な蓄電池容量も変わってきます。また、蓄電池を導入するタイミングは5.0kWで満足だったものの、使っているうちに蓄電池容量を増やしたくなることもあるでしょう。
そんなときでも、エネレッツァなら後から増設OKなので問題ありません。
太陽光発電を設置することになった、子供が産まれたなど、ライフイベントに応じて蓄電池ユニットを増設すればOKです。
一般的に家庭用蓄電池は、設置後に蓄電池ユニットのみ増設することができないので、このポイントだけでもエネレッツァを採用する理由の1つになるでしょう。
ただし、蓄電池ユニットを後から増設できるのは、初回設置後の2年以内となっていますのでその点には注意が必要です。
寒冷エリアも設置OK
エネレッツァは、動作可能な温度範囲が-20℃〜40℃と幅広く稼働できる設計となっており、寒冷地を含めた国内のほぼどのエリアにでも設置ができます。リチウムイオン蓄電池は、低温では内部抵抗の上昇や蓄電池容量の低下を原因に、動作しにくくなるという温度特性を持っています。氷点下など気温が低いと、スマートフォンが起動しなくなる現象を思い出してもらうとわかりやすいでしょう。この低温特性から、真冬の外気温が-10℃以下になる北海道などの寒冷地では、蓄電池の販売自体をしていないメーカーもあるほどです。そのため、寒冷エリアで蓄電池を設置したい場合は、エネレッツァが1つの選択肢として検討を進めていけるでしょう。
こだわりのデザイン
デザインにこだわりを持って設計されている点も、エネレッツァの特徴の1つでしょう。実際に、エネレッツァは2019年度のグッドデザイン賞を受賞しており、デザインの高さはまさに折り紙つきです。
製品には継ぎ目がなく、曲面的で滑らかな印象の面持ちとなっています。蓄電池ユニット、パワーコンディショナー、リモコンなど構成部品は、デザインに統一感を持たせており、部屋にあっても違和感のない仕上がりです。リモコンの画面表示も、確認したい内容が目に入りやすいようメリハリを意識するなど、ユーザビリティを高める工夫が凝らされています。家の中に置いて、毎日目にするものだからこそ、このような細かい気遣いが嬉しいですね。
無償でメーカー保証+自然災害保証
エネレッツァは、メーカー保証に加えて自然災害保証まで無償で付与される、非常に充実した保証体制となっています。メーカー保証は、機器保証・容量保証(SOH50%以上)ともに15年と、業界では最長クラスの保証期間です。設置後15年以内に、何か不具合があった場合や蓄電池容量が50%をしたわ待っていることが確認できた場合、京セラが無償で修理・交換対応をしてくれます。
これだけでも十分に安心感が高いのですが、エネレッツァは自然災害に対しても10年保証してくれるのでさらに魅力的です。一般的に、メーカー保証では台風や洪水などの自然災害による損害は保証対象外となっていることに加え、自然災害補償を無償で提供するメーカーは多くありません。とはいえ、蓄電池は10年〜15年以上もの長期間を運用し続けていく製品なので、経年劣化はもちろん自然災害による不具合や故障に見舞われることも十分にあり得ます。その点エネレッツァなら、火災や落雷、台風、洪水、ひょう災のほか、強風による飛来物による被害に対しても保証適用されるので非常に安心です。
なお、付属のリモコンは5年保証、寒冷地で蓄電池ユニットを屋外設置する場合は容量保証が10年となります。設置しようとしているエリアが寒冷地の対象となるのかどうかは、京セラの保証期間検索ページで郵便番号を入力して確認が可能です。
無料の見守りサポート機能
見守りサポート機能が無料で備わっている点も、エネレッツァの魅力的な特徴の1つでしょう。京セラがインターネット経由で、蓄電池の動作が正常か、不具合がおこなっていないかを各蓄電池ごとに状況チェックしてくれます。近年の家庭用蓄電池では当たり前になりつつある機能ですが、エネレッツァの見守りサポート機能のすごいところは、通常は自身で用意すべきインターネット環境が蓄電池に備わっていることです。LTE専用SIMと通信モデムが標準装備されてるので、インターネット回線の開通なしで見守りサポート機能を利用できます。
インターネット回線工事を手配する手間が省けるだけでなく、インターネット通信費を京セラが負担してくれるので、ランニングコスト含めて文字通り無料なのです。ただし、KDDIのLTE回線を使っている関係上、au電波の届くエリアでの利用に限られる点は頭に入れておきましょう。このほか、ソフトウェアアップデートが必要な場合も、インターネット経由で自動実施できるようになっています。
また、付属リモコンでは表示できないグラフ表示のほか、過去データの閲覧なども可能です。
型式 |
EGS-LM0500 |
EGS-LM1000 |
EGS-LM1500 |
蓄電池ユニット台数 |
1台 |
2台 |
3台 |
蓄電池定格容量 |
5.0kWh |
10.0kWh |
15.0kWh |
自立運転出力 |
2.0kVA |
2.0kVA |
2.0kVA |
使用温度環境 |
-20~+40℃(結露なきこと) |
||
サイズ |
- 蓄電池ユニット:W485mm × H562mm × D280mm - パワーコンディショナ:W495mm × H554mm × D197mm - リモコン:W170mm × H151mm × D24mm |
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重量 |
- 蓄電池ユニット:64kg - パワーコンディショナ:30kg - リモコン:375g |
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希望小売価格 (税込) |
1,650,000円 |
2,640,000円 |
3,630,000円 |
世界初は伊達じゃない!魅力たっぷりの京セラ新蓄電池エネレッツァ
京セラの新蓄電池「エネレッツァ」は、世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池で、安心・安全・長寿命と魅力たっぷりの蓄電池です。蓄電池容量が3段階から選べ将来の増設もOK、さらには寒冷エリア設置もいけるとあって、非常に対応力の優れた仕上がりと言えます。さらには、メーカー保証+自然災害保証と充実した保証体制に加え、通信費も無料の見守りサポート機能と、バックアップ体制も申し分ありません。世界初のクレイ型という特徴だけでなく、このような細かなポイントでもアドバンテージを持つエネレッツァは、単機能蓄電池の候補に必ず入れて検討を進めましょう。
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